ドレミファソラシドが呼んだもの

ドレミファ教団設立!?の巻

とんでもない出費となったhideだったが、目標を思えばそれも仕方ないと割り切れるのだった。
エレキギター購入から必死に初心者向けの教本とにらめっこ。
慣れない指で必死に弦を押さえ、妙な音を出す日々が続いていた。

ドレミファソラシドだけで2週間。初心者の彼にとってはそこに違和感など覚える余地もなかったのである。
しかし、2週間ものドレミファソラシド限定練習はお隣の住民にとっては不快極まりないものだった。
部屋のドアが急にドンドン!!と叩かれた。

お隣の鈴木さん「hideさん!!お隣の鈴木ですけど、ドレミファソラシドばっか聞こえてくるんですけどっ!!」
hide「あ・・・すいません、うるさかったですか・・・・」
お隣の鈴木さん「いや、うるさくはないの!!ただ、ドレミファソラシドばっか聞こえてくるのっ!!」

どうやら鈴木さんは彼がおかしな宗教を始めたと不審に思っていたようだ。



Fコードが弾けたよ!!の巻

これならいける!

まさかの宗教と勘違いされたhideだったが、初心者向け教本のおかげもあって着実に進歩していた。
ついにドレミファソラシドから、CDEFGABといったコード進行へのステップを踏んでいたのである。

まったく押さえられなかったコードも1ヶ月で成果が出て、遂に難関のFコードも押さえることができた。
その瞬間の彼の表情たるもの、ありえないくらいの至福に満ちていた。
同時に彼はおおよそのエレキギターの手順を理解し始めていたのだった。

「これはモテる!!行けるぞ、後は格好つければ様になるじゃないのか?」
彼は6畳の中心で愛(希望)を叫んだ。